『春の雨』(卞 栄魯)

低くかすかに呼ばふ聲あり
出てみたら 出てみたら
づしりと睡り載せた乳色の雲が
もの憂げに 且つは氣忙に
蒼空を往き交ふばかり──
喪はれたるなき このさびしさ。

低くかすかに呼ばふ聲あり
出てみたら 出てみたら
遥かな日の想ひ出のやうな
目には見えね 立ちこめた花の香の
ゆらぎをのゝく息吹ばかり──
刺されざるに痛む この胸。

低くかすかに呼ばふ聲あり
出てみたら 出てみたら
いまはもう 乳色の雲も花の香もあとなく
鳩の脚染める銀糸の春の雨が
音もせで愁ひのやうに降りそぼるばかり──
來ぬ人待つ あてどないこの念ひ。

書籍が絶版となれば、文庫本であっても中古市場において高額となる場合があるという。もちろん、どの書籍が高額となるかは様々な要因に依存するであろうが、文庫本であっても安易に処分することなく、保管しておくことを検討すべきかもしれない。
ブックオフがまだなかった頃、図書館から借りた本を無くして神田で探したら定価を超える金額だったので翻訳もののSFは捨てないでいる。

お店今シーズン初日。外気は摂氏20度近くに達していたにもかかわらず、室内の冷気は厳しく、ストーブの助けを借りなければ快適な環境を維持することは困難であった。

こうやって投稿する時に、知らない言葉にわざと置き換えて行けば新しい言葉を身につける事ができるだろう。

という文章では置き換える類義語の必要は無さげではあるが、「未知」「語彙」とか。