すごーく面白いというとこまではいかないけど面白い。
140年前からタイムスリップして来た本物の侍が、斬られ役の俳優として覚悟のうえ真摯に役を演じるというのはいろんな人の境遇として実際にありそうだ。いかに諦め気持ちを切り替えるか。
最後の決闘シーンは、本物の侍同士というシチュエーションだけど、なるほど劇の中の殺陣とは違いこういうのが本当だったのかもしれないなと感じさせられた。そういうところが大事だなと感じた。
主演女優さんは、この映画では助監督の役だけど、公式サイトを見ると、この映画の助監督を本当に務めたそうだ。まさに映画好きの人たちが取り組んだ映画だからこそヒットしたんでしょうね。

4つの別れを描くストーリー。エンディングでそれぞれが分かれていく悲しい物語ではあるが、そこには愛があるからなので悲劇ではなかろう。しかし、悲しい別れはいわば映画の後も続いているんだから、そこからも“サッド”であり、立ち直るためには新たな愛か忘却のための時間が必要だろうな。ヨ・ジングのデビュー作?8歳くらいとは思えない演技はさすが。