ガルシア・マルケスの『百年の孤独』が話題になっている。単なるブーム?この作家の小説は読んだことがないし、『百年の孤独』難解であると聞く。そこで“『百年の孤独』文庫化に備えよ”というキャッチにまんまと誘われて『ガルシア=マルケス中短篇傑作選』という文庫本を購入。中の一編目『大佐に手紙が来ない』を読んでみたらこりゃすごい。リアルな情景描写、些細な出来事の積み重ね、でも全体像が見え難いもどかしさ。要するに引き込まれて面白い。この作家の特長なんだろうか。

13年以上も一緒にいれば愛犬の表情や仕草で何を伝えたいかだいたい分かる。「ウンチしたい」「おやつ欲しい」「もっとなでて」などなど。
ところが昨日は外出しようとしたら、いつものお留守番のご褒美であるおやつをすぐには食べず「出かけないで」と訴えているようだった。

ニュースからだけど、オリンピックでSNSでの誹謗中傷がさらに悪化したように感じる。匿名だからハードル低くて、さらにバレないという心理が働いてるのでは。できるだけ実名でやれば。

『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』(ファン・ボルム、集英社)

読了。この本が伝えてくれることを書こうと思ったけど、巻末の作者自らの説明が全てを語っているようなのでやめておくが、先日も書いたように生きづらさを感じている人たちがこの本を読めばハッとさせられる言葉が満載でありなんらかの啓示を得られるはずだ。
作者はエッセイストということで、この小説は登場人物を使ったエッセイ集のように感じた。ヒュナム洞書店の店主からはじまって登場人物の輪が広がり、それぞれの人が抱えていることと彼らがどう気持ちを切り替えていくかという物語。そこに少しでも自分を見出せるから没入してしまう。