読了。韓国ドラマの中で一部引用されていた一片の詩『白き壁があって』で興味を持ち、他の詩は?彼の生涯は?という興味を解決してくれる本であった。日本統治下にある韓国や満州での生活、そして朝鮮戦争と北朝鮮での苦難。潔癖症のイケメン文学青年が北朝鮮の農村に追いやられる晩年は詩作もままならなかったようだ。
白石の元恋人である小夜(金英漢)の「真冬の雪が最も降りしきる日に私のお骨を吉祥寺の広場にまいてください」という遺言も白石を感じさせられる詩的さ。
※吉祥寺は金英漢が寄進した土地に建立されたソウルにある寺だそうです。

読了。この本の位置付けは解説の冒頭にある。「歴史の不幸に抗いながら、ひたすらに守り続けたところの、私たち朝鮮人の代表的な精神史であり、最も純粋な意味における感情生活の集約であるとみなすことができる」
金素雲のこの本の訳には問題あるようだし、日本の昔の言葉が多いので読み辛いというのはある。

『百年の孤独』文庫本が売り切れ続出で買っとくかと本屋に行ったら、もう第二版やんけ〜。買っとかなくてええやん。ということで違う文庫本を2冊購入。

1冊は同じように話題らしいカフカ断片集。

積んであるけど、読まなきゃ。

「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」ファン・ボルムさんインタビュー 「休んでいいよ」競争社会で言える物語
https://book.asahi.com/article/15253746