本屋をぶらついたら興味がある本を3冊見つけた。リアルの書店はこれだから良いのだ。

詩人白石の北朝鮮時代にフォーカスして小説化したという『七年の最後』(キム・ヨンス)、Blueskyの投稿で見たような気がする『わたしたちが光の速さで進めないから』(キム・チョヨプ)、そして日本のSF小説家で一番好きな眉村卓の『その果てを知らず』。積読は増えていくばかり。

文庫本で『すべての、白いものたちの』を読んでる途中だったと今頃気がつく。途中だけどオススメ。

「韓国の作家ハン・ガン(韓江)、ノーベル文学賞を受賞!代表作『すべての、白いものたちの』、「文藝」初出の短編「京都、ファサード」を収録した日韓小説アンソロジー『あなたのことが知りたくて』緊急重版を決定!|Web河出」 https://web.kawade.co.jp/information/109043/

子供の頃まわりには不思議がたくさんあったような気がする。ほとんどは単に知らない物事だけど、なかには子供の目線で感じる謎も。そんな視点と大人になった時に変化した視点の交錯とでも言えそうな小説かな。

この小説を原作とするドラマがあるそうで是非見たい。

ガルシア・マルケスの『百年の孤独』が話題になっている。単なるブーム?この作家の小説は読んだことがないし、『百年の孤独』難解であると聞く。そこで“『百年の孤独』文庫化に備えよ”というキャッチにまんまと誘われて『ガルシア=マルケス中短篇傑作選』という文庫本を購入。中の一編目『大佐に手紙が来ない』を読んでみたらこりゃすごい。リアルな情景描写、些細な出来事の積み重ね、でも全体像が見え難いもどかしさ。要するに引き込まれて面白い。この作家の特長なんだろうか。

『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』(ファン・ボルム、集英社)

読了。この本が伝えてくれることを書こうと思ったけど、巻末の作者自らの説明が全てを語っているようなのでやめておくが、先日も書いたように生きづらさを感じている人たちがこの本を読めばハッとさせられる言葉が満載でありなんらかの啓示を得られるはずだ。
作者はエッセイストということで、この小説は登場人物を使ったエッセイ集のように感じた。ヒュナム洞書店の店主からはじまって登場人物の輪が広がり、それぞれの人が抱えていることと彼らがどう気持ちを切り替えていくかという物語。そこに少しでも自分を見出せるから没入してしまう。

『ようこそヒュナム洞書店へ』

ついに昨日から読み始めたけど、まだ半分も読んでないけど確かにこの本はいい。本屋大賞 2024 翻訳小説部門1位『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』。人生に悩んでる人への答えが散りばめられている。