殺し屋の物語。台詞のほとんどは彼の内なる声ばかりで、凄腕の暗殺者なのに表面的な冷静さとは真逆な、自分を落ち着かせよう、そつなく実行しようという自己暗示めいた言葉を繰り返す。それがこの映画の緊張感を醸し出している。そこがおもしろい映画。

まあまあかな。エンディングへの伏線が最初はないから終盤になって急になんじゃそりゃとはなる。それから、ふたりは同じ職場なのにほとんど何も仕事の話が盛り込まれてないのも、なんじゃそれ。
主演はシン・ヘソン。どうしてもあのめちゃくちゃ面白い『哲仁王后〜俺がクイーン!?』の演技を期待してしまうけどまあドラマのストーリーにあった演技にならざるを得ないのは仕方ない。
『ヒーローではないけれど』で書いたけど、ここにも出てる子役パク・ソイの演技が素晴らしい。賞もたくさん取ってるようで納得。この子の他の出演作も見てみたい。

諏訪大社と諏訪湖周辺の信仰というか、豊穣に対する祈りと命との関係を語っているノンフィクション。とみた。動物や植物の恵みが人間には古代から不可欠なわけだから、その関係性と大切さを省みることができたと感じた。
ただ、もっとなぜ鹿なのかという説明は欲しかった。
グループで行ったので映画を観た後で焼肉店で晩御飯。鹿肉があったのでいただきました。そして帰る時に、映画のなかで言及される諏訪大社の鹿食免というお札だ店に置かれているのを見て映画から一気通貫したのだった。

考えてみれば、朝は鳥たちの囀りの時間なのに猫の我儘にかき消される。猫と住むということはそういうことなのだろう。